各地にある旅行会社では、冬のシーズンになるとさまざまなスキーツアーを企画して一般向けに販売を開始しますが、このなかには交通手段とともに宿泊が織り込まれているのが普通です。スキー場は標高が高い場所に開設されており、平野が中心の大都市からはかなりの距離があるため、宿泊をしないでは現地でスキーを楽しむだけの時間的な余裕を確保できないということが背景にあります。この場合の宿泊の場所ですが、これはプランによって違いがあって一概にはいえませんが、リゾートホテルはツアーのなかではよく用いられており、スキー場至近の位置にあることが多いため、特に人気も高いといえます。外来での利用も可能なレストランがあったり、大浴場やサウナがあったりと、設備としてはかなり恵まれているため、滞在中は館内をめぐるだけでも楽しめます。

その他地元のホテルや旅館が選択されることもあり、リゾートホテルよりも安価に宿泊が可能なためにそれなりに需要もあります。こうしたホテルや旅館はリゾートホテルよりも利用できる館内の設備が少ないのは当然ですが、たとえば普段は隠れた名店としての地元の料理を提供するレストランを開いていたり、専用チケットで内湯の利用が可能な天然温泉を運営していたりと、さまざまなオリジナルな特徴をもっていることがあり、その意味では興味深い存在です。宿泊施設がもしもスキー場よりも離れた位置にある場合には、送迎バスが出ていることがあります。